浮世絵木版画「木版画 妖怪道五十三次 日本橋」
198,000円(税込)
歌川広重「東海道五十三次之内 日本橋 朝之景」をモチーフにした漫画家・水木しげるの作品。 百怪が遊行する妖怪道へ、鬼太郎一行の旅立ちを描いた浮世絵木版画です。
本作品は、江戸時代から伝わる浮世絵木版画の技法を継承する彫師と摺師によって、1枚1枚すべて手作業で制作された浮世絵木版画です。
【シリアルNo. が入った水木しげるの認定証付】
- 商品コード
- 000000000237
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- ○ 在庫あり
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浮世絵木版画「木版画 妖怪道五十三次 日本橋」の詳細
漫画家・水木しげるが、歌川広重の「東海道五十三次内 日本橋 朝之景」をモチーフに妖怪のいる風景を描いた浮世絵木版画です。
―鬼太郎、百怪遊行の旅へ―
首途とは旅立ちのこと。「お江戸日本橋七つ(午前四時ごろ)立ち~」と唄われるように、出立の朝は早い。
ふだんなら「朝は寝床でグ~グ~グ~」の鬼太郎たちも、今朝ばかりは頑張って早起きしたのか、それとも夜通し遊び倒したのか、朝日が照らす日本橋を渡ってくる。砂かけのおばばが不機嫌そうなのは、まだ眠いとみえる。
一行が目指す方角は西。聞けば、江戸に巣食う妖怪退治は一段落したので、百怪が遊行するという妖怪道を漫遊しつつ京都に向かうことにしたのだという。
その報せを早合点したか、川獺が魚河岸帰りの棒手振りに混じっている。狡賢そうな眼を光らせているのは好物の魚を狙っているのだろうか。鬼太郎は早速一働きしなければならないようだ。
妖怪道五十三次が浮世絵工房にも登場
現代の妖怪絵帥・水木しげるが描く、妖怪のいる旅の情景―。
歌川広重の東海道五十三次の世界を、妖怪たちが旅をする―。
そんな遊び心がテ―マとなっている『妖怪道五十三次』。
漫画家・水木しげるは妖怪に造詣が深く、絵巻物などに描かれた妖怪はもちろん、民間で語られていた姿なき妖怪には形を与えるなどして、何千にも及ぶ妖怪画を手がけてきた。
妖怪道五十三次も、それら妖怪画と同じように、長年の画業活動で培われた漫画の技法が駆使され、鬼太郎をはじめとする妖怪がいきいきと描かれている。
妖怪絵師・水木しげる
水木しげる(本名 武良茂)
1922年(大正11年)生まれ。鳥取県境港市で育つ。
幼少時から人一倍好奇心が強く、不思議なことに関心を示す。
1943年に21歳で徴兵、戦後は紙芝居作家から貸本漫画界に転身し、1965年に「テレビくん」で講談社児童まんが賞受賞。『ゲゲゲの鬼太郎』『悪魔くん』などで一躍少年漫画誌の売れっ子作家に。
漫画家として活躍する傍ら卓越した表現力でたくさんの妖怪画を描き、世界中を旅する冒険家にして妖怪研究家でもある。
妖怪うんちく【川 獺】
狐や狸と同じように魔獣と見られ、日本各地で様々な怪異が語られている怪しい動物。
能登(石川県)では妙齢の美女や碁盤縞の着物を着た子どもに化けるといわれ、「誰だ?」と声を掛けると「オラや」と言えずに「アラや」と応え、「どこの者だ?」と尋ねると「カワイ」などと意味不明のことを口走るという。
鬼太郎の古い友人だが、悪さに走った過去がある。(「オベベ沼の妖怪」)
歌川広重(Utagawa Hiroshige)
江戸時代後期に活躍した浮世絵師。火消家業を身内に譲り画業に専念し始めると、1833年(天保4年)頃には東海道の宿駅とその周辺の景色を詩情豊かに描いた55図の浮世絵シリーズ「東海道五十三次」(保永堂版)を刊行。名所絵と呼ばれるこれらの作品は当時の旅ブームに乗って大ヒット、広重は一躍人気絵師となり風景画家としての地位を確立します。
その後も「東海道」シリーズや「木曾海道六拾九次之内」、「冨士三十六景」など名所絵を数多く手掛け、その抒情詩的な作風はゴッホやモネなどの西洋の画家にも影響を与えました。また、風景画だけでなく花鳥画や戯画作品など他ジャンルでもその名は知られています。
東海道五十三次
1833-1834年(天保4-5年)頃に保永堂から版行された歌川広重の版画集。
江戸と京都を結ぶ東海道の53駅に、出発点となる日本橋と京都三条大橋を加えた55図からなる浮世絵木版画です。
街道に沿って置かれた宿場の景観や習俗などを描き、四季を織り交ぜた風景の美しさはもちろん、ユーモアあふれる人々の描写やベロ藍を用いた鮮やかな色使いで人々を魅了したこの名所絵シリーズは、街道が整備されたことで起こった旅ブームも手伝って空前の大ヒット、広重を一躍人気浮世絵師に押し上げました。
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この商品の詳細と素材やサイズ
商品名 | 浮世絵木版画「木版画 妖怪道五十三次 日本橋」 |
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商品内容 | 浮世絵木版画、専用額、水木しげる認定書 |
お届け | 順次発送 |
サイズ(絵) | 縦27.8cm × 横38.8cm |
サイズ(額) | 縦43.8cm × 横54.8cm |
素材(絵) | 越前奉書 |
素材(額) | 額:木製、表面:アクリル |
技法 | 江戸伝承手摺手彫木版画作品 |
著作物表記 | ©水木プロ |
発売元 | 株式会社やのまん |
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水木しげるの工夫
水木しげるは日本橋の欄干を朱塗りにした。絵を鮮やかにするととともに、神橋を二重写しにしたのだという。
神橋は現世と異界の通路といえる。あの世とこの世を自由に行き来する鬼太郎に似つかわしい設定である。
現実の東海道が幻想の妖怪道と重なり、鬼太郎は幽玄の橋を軽やかに歩む。
全55図の劈頭を飾るのに相応しい演出といえよう。(※鬼太郎と行く妖怪道五十三次より)