ドロンジョ浮世絵「今様美人図~ドロンジョ悪戯の巻~」は、アニメ『タイムボカンシリーズ ヤッターマン』に登場する悪役キャラクター ドロンジョを、浮世絵の美人画風に描いた作品です。 「今様美人図」 とは、時代ごとの流行(今様)を取り入れた美人画のことを指します。
浮世絵の美人画は、江戸時代に発展した芸術ジャンルで、喜多川歌麿や鈴木春信らによって洗練されました。 本作は、月岡芳年の「風俗三十二相」のうち「第十三 みたさう」を参考にしています。
現代のキャラクターを江戸時代の美人画風にアレンジすることで、伝統とポップカルチャーが融合した独自の世界観を表現しました。 ドロンジョの特徴的な黒いマスクやセクシーな衣装を、江戸時代の遊女や花魁の装いに置き換え、和の美しさを取り入れたユニークなビジュアルが魅力の作品です。
担当絵師のコメント
今回の作画では、単なるキャラクター浮世絵にとどまらず、日本の伝統美術と現代カルチャーをつなぐ架け橋となる作品を目指しました。
江戸時代の美人画に現代のヒロインを重ねることで、当時の文化と現代のポップカルチャーの共通点や違いを認識するとともに、ドロンジョの魅力と浮世絵美人画の優雅さが融合したこの作品の制作は、日本の浮世絵の面白さを再発見する試みでもありました。