猫星 光 オリジナル浮世絵木版画「登竜の富士」

33,000(税込)

葛飾北斎『富嶽百景』二篇に収められた「登龍の不二」をオマージュし、湧き上がる雲とともに富士山の頂上をめがけて昇る龍の姿を描いた作品です。

本作品は、江戸時代から伝わる浮世絵木版画の技法を継承する彫師と摺師によって、1枚1枚すべて手作業で制作された浮世絵木版画です。

商品コード
000000000347
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猫星 光 オリジナル浮世絵木版画「登竜の富士」の詳細

猫星 光 オリジナル浮世絵木版画「登竜の富士」

猫星 光 オリジナル浮世絵木版画「登竜の富士」を飾ったイメージ写真

葛飾北斎『富嶽百景』二篇に収められた「登龍の不二」をオマージュし、湧き上がる雲とともに富士山の頂上をめがけて昇る龍の姿を描いた作品です。

『富嶽百景』は、北斎が錦絵シリーズ「冨嶽三十六景」を発表した頃に刊行された3冊本で、約100図もの富士山を描いた作品が収められています。

この作品では、中国的な題材である龍を、西洋銅版画風の渦巻き雲と組み合わせ、ブルーとピンクで仕上げることで、富士の神秘性と龍が天へと昇る瑞兆を華やかに表現しました。

葛飾北斎(Katsushika Hokusai)

葛飾北斎

江戸時代後期に活躍した浮世絵師。代表作には「富嶽三十六景」という全46図(「裏冨士」10図を含む)の浮世絵版シリーズや「北斎漫画」十五編などがあり、奇抜なアイデアと圧倒的な画力で注目を集めました。北斎の作品を筆頭とした浮世絵は海外でも高い評価を得て「ジャポニスム」と呼ばれるブームを呼ぶようになり、19世紀ヨーロッパの印象派画家ゴッホやセザンヌ、ゴーギャンなどにも大きな影響を与えたと言われています。
1999年アメリカの雑誌『LIFE』の「この1000年間で最も重要な業績を残した世界の人物 100人」では日本人で唯一86位にランクインされています。

富嶽百景

富嶽百景

葛飾北斎『富嶽百景』は、富士山を様々な視点から描いた三巻からなる絵手本です。
有名な『冨嶽三十六景』とは異なり、出版を目的とした錦絵ではなく、版画や絵画の構図集として描かれました。
墨一色で描かれた一丁摺(いっちょうずり)の作品群は、富士山を自然の風景だけでなく、人々の生活や想像上の存在と結びつけ、その雄大さと神秘性を表現しています。
特に、「神奈川沖浪裏」や「凱風快晴」といった代表作は含まれていませんが、北斎晩年の画業を象徴する傑作として高く評価されています。

美術作家・猫星光

美術作家・猫星光

幼少期から水墨画や浮世絵に興味を持ち美術を学ぶ。
グラフィックデザイナーを経て画家として活動。
北斎の富嶽百景『登竜の不二』に衝撃を受けコロナ禍の時期から浮世絵を学び、現在版三にてデザインを担当。

担当絵師のコメント

「登龍の不二」は明らかに想像図ですが、龍と渦巻き雲の組み合わせがユニークで印象に残ります。
昇龍は出世や繁栄の象徴とされ、めでたい題材なので私自身も部屋に飾っています。

“龍を己(自身)に擬え”というコンセプトにも惹かれ、今回オマージュしました。

全て手作業で1枚1枚作られる江戸伝承・浮世絵木版画の制作工程

この浮世絵木版画は、江戸伝承の古法による純手彫り純手摺りであり、
技術者は文化財保護第八十三条によって認定された浮世絵木版画彫摺技術保存協会に所属しています。

江戸時代より師弟関係で紡いできた職人たちの「彫り」「摺り」の匠の技によって
人間国宝の岩野市兵衛が漉く最高級の和紙「越前生漉奉書」に
一枚一枚、すべてを手作業で制作する浮世絵木版画になります。

  • 01.下絵
  • 02.本絵
  • 03.彫り
  • 04.摺り
  • 05.額装

01下絵

下絵を描いているイメージ写真

版元(版三のプロデューサー)は浮世絵木版画の企画を立て、絵師と共に題材やキャラクター、構図を考えます。

絵師はこのイメージに基づいて、最初にラフ(下絵)を描き、版元と意見を交わしながら修正を繰り返して納得のいく下絵を完成させていきます。

下絵だけで何十枚、何十種類もの絵を描くこともあり、皆が納得いくまで修正を繰り返し下絵を完成させます。

02本絵

本絵を描いているイメージ写真

本絵では、絵師が下絵から全体の色の校正や要素の詳細、線の一本一本まで細部にわたって描き込みます。

最近はパソコンを使用して描くことも多く、下絵と同様に、版元と意見を交わしながら納得するまで何度も修正を繰り返します。

最終的に構図や色が確定したら、彫りや摺りの工程のために色の数や色の重なり方、線の太さなどを整え本絵と共に版下絵が完成します。
本絵でも、1本の線の書き直しや位置の調整、色の濃淡の違いなどの調整を幾度となく繰り返し完成させます。

03彫り

彫師による実際の彫り作業

多色刷りの浮世絵木版画の制作は本絵の色数ごとに木版を分けて制作しますので、絵柄の色数の数だけ木版を彫らなければなりません。
浮世絵は細かい線や模様が特徴であり、1ミリでも誤差があると全体の印象を大きく変えるため、彫りの作業には高い精度が求められます。

木版は主に桜の木が使われますが、木の質や硬さによって難しさも異なり、本絵に忠実に彫り進めるのはもちろん色に現れない背景の部分も含めて全て手作業で行います。 このように繊細に作られた版木は何千回も摺りを行うことが出来ません。そのため、浮世絵木版画はすべてが限定生産となっています。

04摺り

摺師による実際の摺り作業

人間国宝の作り出した和紙に、丁寧に一色一色を摺り重ねていく作業です。
各色の版木を正確に位置合わせして塗料を紙に摺り込むのですが、絵柄がずれないように見当(版木上に彫られた溝)に紙を置いて数十回も色を摺り重ねる作業であるため、職人の手の感覚、色の順番や重ね合わせの技術、スピードなどが非常に重要となります。

さらに馬連という道具で紙に摺る際にも、絵に1ミリのズレも生じさないように均一に圧力をかける熟練の技が必要となります。 また、色合いは実際に摺ってみないと分からないため、何十回も変更を行いながら理想の色に仕上げていきます。

05額装

浮世絵木版画の額装

浮世絵の寸法は現代絵画と異なるため、既成の額縁では最適なサイズを見つけるのが困難です。
作品が美しく見えるようにバランスを考えて、数十種類のフレームとマットの中から何パターンも組み合わせを行い最適なものを選び抜きます。

高級感があり、コストとのバランスも考えながら、絵に最適なフレームとマットを使用することで、一つの作品として完成させます。

実際の浮世絵作成の風景(神奈川沖浪裏Ver.)

実際に浮世絵工房の職人たちの、葛飾北斎の浮世絵「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」の作成風景をご確認いただけます。
彫り、摺り、和紙の制作工程だけでなく職人たちのこだわりなどを語ったインタビューもご確認いただけます。

この商品の詳細と素材やサイズ

商品名猫星 光 オリジナル浮世絵木版画「登竜の富士」
商品内容浮世絵木版画、専用額
お届け順次発送
サイズ(絵)縦19.4cm × 横27.8cm
サイズ(額)縦31.4cm × 横40.0cm
素材(絵)越前生漉奉書(人間国宝 岩野市兵衛)
素材(額)額:木製、表面:アクリル
技法江戸伝承手摺手彫木版画作品

版三の浮世絵木版画の特徴

版三が作る浮世絵木版画だけの特徴があります。
他とは違う、版元である浮世絵工房の木版画だからできる違いをご紹介します。

越前和紙 生漉奉書紙

越前和紙 生漉奉書紙

上質な楮(こうぞ)100%でつくられており、人間国宝・岩野市兵衛氏が長年の経験と卓越した職人技で一枚一枚手漉きした最高級の越前和紙。絵の具をスッと吸い込む柔らかさと発色の良さ、何百回もの刷りに耐えられる強さを兼ね備えています。

手彫り・手摺り木版画

手彫り・手摺り木版画

木版画の彫摺は江戸伝承の古法による純手彫り純手摺りで、木板の表面に僅か1mmという世界で線を浮かび上がらせ一色ごとに手摺りで和紙に色付けていく伝統的な印刷技法により仕上げられています。

技術者は文化財保護第八十三条によって認定された浮世絵木版画彫摺技術保存協会に所属。
彫師・摺師の木版画制作技術は国指定の文化財「重要民族文化財選定保存技術」に選定されています。

浮世絵専用の額装

浮世絵専用の額装(希望者のみ※別料金)

浮世絵の寸法は現代絵画と縦横比が異なるため、既成の額縁では最適なサイズを見つけるのが困難です。 より作品が美しく見えることを考慮し、版三がオーダーした高級感ある額縁に入れてお届けいたしますので、そのまま飾ってお楽しみいただけます。

当商品制作に携わった職人紹介

浮世絵師・猫星 光

猫星 光

猫星 光

  • ドロンジョ浮世絵制作
  • 源氏絵と浮世絵制作

幼少期から水墨画や浮世絵に興味を持ち美術を学ぶ。
グラフィックデザイナーを経て画家として活動。
北斎の富嶽百景『登竜の不二』に衝撃を受けコロナ禍の時期から浮世絵を学び、現在版三にてデザインを担当。

江戸木版画 彫師

朝香 元晴

朝香 元晴

  • 文部大臣認定浮世絵彫摺技術保存協会事務局長
  • 東京伝統木版画工芸協同組合理事

高校在学中からの17年間の修行を終え、浮世絵出版社・高見澤研究所の専属彫師となる。

1987年 浮世絵彫師・大倉半兵衛、木島重男氏に師事。
1990年 長野小布施にある「北斎館」で実演を始める。(隔年)

1999年~東急百貨店など各所で個展、浮世絵の彫り実演及び木版画教室を行う。
浮世絵摺師・菱村敏氏と西早稲田に工房を構え独立開業。菱村敏氏に浮世絵摺を教わる。
東京国立博物館所蔵の国宝・重文級の作品に着手。
竹久夢二の木版画、(株)港屋の専属彫師・摺師となる。

2011年 後継者育成に全努力を傾けるともに伝統木版画教室を兼ね備えた工房を新宿区富久町に設立。
東京マイスター(優秀技能者)受賞。

2012年~東京都伝統工芸士 認定
日本(経済産業大臣指定)伝統工芸士 認定
ロンドンタトゥーコンベンションなど国内外の各所で個展、実演、講演

江戸木版画 彫師

溝口 幸子

大阪府出身。大学卒業後に、歌川国貞の「御誂三段ぼかし」をきっかけに浮世絵に興味を持つ。
2022年に伝統木版画彫師朝香元晴に師事する。
切れ味の良い線で、繊細さや大胆さを表現できる彫りを目指す。

江戸木版画 摺師

鉄井 裕和

鉄井 裕和

  • 文化庁・無形文化財選定保存技術認定職人
  • 経済産業省認定 江戸木版画 伝統工芸師

1975年 木版画摺師、鉄井孝之の次男として東京に生まれる。
会社員を経て鉄井木版画工房に入り摺師の道へ。

父に師事し修行を重ねながら各展覧会で摺りの実演を精力的に行い、2009年11月にロシアサンクトペテルブルグの露日友好会館で開催された文化催事においても 好評を博す。

和紙

岩野 市兵衛

九代 岩野 市兵衛(人間国宝)

1978年、九代岩野市兵衛を襲名。
2000年6月に国指定重要無形文化財(人間国宝)に認定。

木材パルプ等を使用しない、楮だけを使用した生漉き奉書一筋に専念。
越前和紙に伝承される古来の技法に作られた強靭かつ繊細な和紙は、版画紙として多くの美術作家、浮世絵木版画に提供されている。 先代 (八代) の市兵衛氏が漉いた紙は、あのパブロ・ピカソも版画用紙として愛用していた。

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