『Fate/Grand Order』に登場するアルターエゴクラスのサーヴァント「蘆屋道満」を、日本の伝統木版画で表現した作品です。
蘆屋道満は、平安時代に実在したと伝わる法師陰陽師であり、古くから安倍晴明の宿敵として数々の伝説に彩られてきました。
その存在は浄瑠璃や歌舞伎の題材にも取り上げられ、江戸時代には浮世絵や役者絵にも描かれるなど、日本文化の中で長く語り継がれてきた人物です。
本作では、その妖しく神秘的な魅力を『Fate/Grand Order』の世界観と融合させ、伝統的な浮世絵表現によって描き上げました。 衣装には、道満ゆかりの護身法「九字切り(臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前)」から着想を得た文様を採用。































































担当浮世絵師のコメント
今回は、蘆屋道満の「法師陰陽師」としての側面を強く意識して制作しました。
浮世絵には古くから修験者や法師、山伏などが数多く描かれ、絵師たちは「呪力」や「験力」といった目に見えない神秘的な力を、筆や構図によって表現し続けてきました。
本作もその系譜を意識し、浮世絵の歴史に敬意を払いながら制作しています。
背景には、歌舞伎や浮世絵にも見られる後光表現を発展させた「集中線」を取り入れました。
現代漫画にも通じるこの演出を用いることで、蘆屋道満の圧倒的な存在感と妖しい迫力を際立たせています。
浮世絵で語り継がれてきた浄瑠璃や歌舞伎の世界へ、『Fate/Grand Order』の蘆屋道満が現れたかのような作品を目指しました。
伝統と現代が交差する、この不思議な世界観を楽しんでいただければ幸いです。